株式投資のための企業分析
主に決算内容を元に「貸借対照表」「貸借対照表」「キャッシュ・フロー計算書」の分析結果をご紹介
今回の銘柄は「Link-U(4446)」です。
事業内容
自社設計のオリジナルサーバーを基軸としたデータ配信と、そのデータを適切に蓄積・分析・処理するAIソリューションを併せてワンストップで提 供するサーバープラットフォームビジネスを展開。漫画アプリに強く小学館「マンガワン」運用が柱。
トピックス
ブロックチェーン事業:IEOを2021年夏実施予定
Hashpaletteが2021年3月にテストネットをローンチした、 エンタメ特化型ブロックチェーン「パレット」(Palette)の ユーティリティトークン「PLT」を販売予定。
株価(チャート:日足_半年表示)
[2021.07.08] 株価1,624円
YouTube動画の中で近々来そうとお伝えしていましたが、その通りになりましたね!ホッ。
直近の高値である1,500円付近を上抜けしたのは、チャート的には好材料ですね!長期移動平均線(青)は現状緩やか〜な下落方向ですが、ちょうど短期(緑)が長期を上抜けしそうな形を形成していますので、いわゆるゴールデンクロスとなりそうです。後は市場環境次第となりますが、上昇トレンド転換してきていると見ています。
RCIは中期・短期共に高め水準に見える。しかし、個人的にはチャートの形は上げ目線で見ているので、今はそこまで警戒はしていない。多少の下げもありつつ波を打ちながら上昇していくのではないだろうか。
MACDがデットクロスを形成しそうなのが気になりますね。短期トレードであればMACDがデットクロスになった場合は利確してもいいかもしれません。中期目線の場合は押し目買い、ダブルトップを付けたら即売り。長期目線で見ている方はそこまでテクニカルは気にしなくていいと思いますw
それよりも、Q毎の決算内容をしっかり確認して判断しましょう。
株価指標
※株価1,624円で想定
PER:286.2倍
PBR:10.5倍
配当利回り:0%(無配)
ROE:3.7%
一人当たりの売上:22.2M円(21年通期予想値から算定)
PERが高いw
チャート的はいい上昇トレンドに見えるのだが、流石にPERが高くなってきたか。
純利益の部分で3Q決算に上乗せしてくるようであればPERは一気に下がることになる。現在通期予想の純利益が3Q決算数値よりも低い予想値になっているので、会社予想値ほど純利益は下がらないと考えるのであれば、PERは気にしなくてもよいことになる。
ROEは逆に低いw
PERと繋がる話だが、純利益が高まればROEも改善される。4Q決算の利益は注目である。
決算内容
貸借対照表
(百万円) | 資産 | 負債 | |
固定資産 | 983 | 2,172 | 純資産 |
流動資産 | 1,561 | 0 | 固定負債 |
372 | 流動負債 | ||
自己資本比率 | 85.4% | 流動比率 | 420% |
自己資本比率85.4%、流動比率420%はどちらもかなり安全性が高いパーセンテージとなっている。上場が2019年とまだ上昇して日が浅い銘柄となるが、貸借としては盤石と言って良いほどに良い。
損益計算書
(百万円) | 20.7月期 3Q(非連結) |
21.7月期 3Q |
進捗率 | 21.7月期 通期予想 |
売上高 | 932 | 1,176 | 79% | 1,486 |
営業 利益 |
274 | 227 | 183% | 124 |
経常 利益 |
274 | 219 | 186% | 118 |
純利益 | 189 | 146 | 183% | 80 |
営業 利益率 |
29.4% | 19.3% | 8.3% | |
経常 利益率 |
29.4% | 18.6% | 7.9% | |
純利益率 | 20.3% | 12.4% | 5.4% |
売上932M→1,176Mの1.26倍に増加しており、ある程度満足のいく増加率ではないだろうか。進捗率を見ると売上は79%で順当な進捗率となっており、営業利益などの利益面の進捗率は180%超えとなっている。つまり、既に4Qの利益予想を3Q時点で超えているということであり、この数値通りであれば4Qに利益が減少する流れとなる。
決算内容には利益が減少する理由は記載されていない。マンガ事業拡大のためのリソース投下?海賊版サイトの関係も懸念事項としては記載されているが、利益が減少する理由としては明確でない。完全な個人的な予想ではあるが、会社発表数値ほど利益は減少しないのではないかとは思っているが、上方修正をかけてきていないのを見ると何か見えないコストが隠されている可能性があるので、決算持ち越しは若干怖い部分がある。
キャッシュフロー計算書
(百万円) | 2020.7月期4Q
(非連結) |
2021.7月期2Q |
営業CF | 71 | 122 |
投資CF | -80 | -367 |
財務CF | 185 | -12 |
FCF | -9 | -245 |
20年のCFが非連結による数値のため正しい比較はできないため、あくまで参考としての数値となるが、営業CFはやや増加、投資CFはマイナス増加、財務CFはあまり変化なしとなっている。
投資CFのマイナス増加が気になる所であるが、大きな要因としては「連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出」が▲220Mとなるが、個人的には子会社株式取得は今後の業績にプラスになるのであればあまり気にしてはいない。
ふぁむふぁむ株式投資YouTubeチャンネル
決算内容を踏まえYouTubeチャンネルにて、解説しているしているので是非ご覧ください。
投資は自己責任でお願いします。
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