【セレンディップ】6月24日新規上場!プロ経営者派遣事業

株式投資のための企業分析

主に決算内容を元に「貸借照表」「貸借照表」「キャッシュ・フロー計算書」の分析結果をご紹介

今回の銘柄は「セレンディップ・ホールディングス(7318)です。

テンダは2021年6月24日(木)新規上場(IPO)予定です。

IPOスケジュールと価格

 想定価格:1,130円

 抽選申込期間:6月8日(火)~6月14日(月)

 当選発表日:6月15日(火)

 上場日:6月24日(木)

 

事業内容

■プロフェッショナル・ソリューション事業
事業承継等の経営課題を抱えた中小企業や技術力強化を推進するモノづくり企業へ、プロ経営者やエンジニアといった当社グループの各種プロフェッショナルを派遣し、経営課題や技術的課題に対するソリューションを提供。

インベストメント事業
事業承継等に課題を抱えた企業へのファイナンシャルアドバイザリーの提供や、共同投資等により投資先企業への経営関与を高め、経営改革を促進し企業価値の向上をはかり売却を通じたキャピタルゲインによって収益を獲得。

モノづくり事業
事業承継を目的としたM&Aによって傘下に収めたモノづくり企業の自動車部品製造及びFA装置製造。(FA(Factory Automation)装置とは、生産工程の自動化を図る機器)

 

株価指標

※株価1,130円で想定

PER:12倍

PBR:2倍

配当利回り:0%(無配)

ROE:13%

一人当たりの売上:28M円

株価1,130円で想定すると、PERは12倍・PBRは2倍と低めの割安としてみることができ、ROEは13%と高めであり、一人当たりの売上も28Mと高めの水準である。

 

決算内容

新株式発行並びに株式売出届出目論見書

 

貸借対照表

 (百万円) 資産 負債
固定資産 8,715 3,018 純資産
流動資産 6,083 5,938 固定負債
  5,841 流動負債
自己資本比率 20.4% 流動比率 104%

 

自己資本比率は20.4%と低い自己資本比率であり、流動比率は104%で目安となる200%を大幅に下回っている。特に流動比率が104%は余裕がない状況と言え、1年以内に返済できるお金と1年以内に返済しないといけないお金がトントンという状況である。

そのため業績(損益)をより注視して確認する必要がある。

 

損益計算書

 (百万円) 19.3月期4Q 20.3月期4Q 21.3月期3Q
売上高 12,961 15,196 14,460
営業利益 197 290 327
経常利益 115 215 417
純利益 377 91 398
営業利益率 1.5% 1.9% 2.3%
経常利益率 0.9% 1.4% 2.9%
純利益率 2.9% 0.6% 2.8%

 

 

売上高が12,961M→15,196Mに増加し、売上増加に伴い営業利益、経常利益共に増加している。純利益は減少しているがこれは19年に利益を上げたことから法人税が増加したことが要因としては大きいため、問題視はしていない。19年から20年にかけての業績は大きく伸びている訳ではないが、確実に増加しており利益率でも改善しつつある傾向にある。

しかしながら、21年は利益率は増加しているものの売上が15,196M→14,460Mに減少しており、売上が減少しているため、売上に対しての利益割合が増加し利益率が増加している様に見えている。確かに利益額も多少伸びてはいるが大きくは変わっていない。これから上場する様な若い会社においてはやはり売上高が伸びていないというのは非常に残念である。個人的にはむしろ利益よりも売上を伸ばして欲しいぐらいである。

プロフェッショナル・ソリューション事のプロフェッショナルを派遣し、経営課題を解決する事業の市場としては、コロナの関係で業績悪化している企業も増加してきているため、需要は着実に拡大してきている。そのため売上も伸ばしてきている(20年:743M→21年:1,156M)が、全体としてはモノづくり事業(20年:14,711M→21年:12,858M)が減少していることが売上減の要因である。

 

キャッシュフロー計算書

 (百万円) 2020.3月期4Q 2021.3月期4Q
営業CF 1,547 992
投資CF -983 -1,386
財務CF -1,058 848
FCF 564 -394

営業CFが1,547M→992Mに減少しており、数字上は厳しい状況。21年営業CFの中身を見てみると「未払又は未収消費税等の増減額:△123,513」と売上債権の増減額(△は増加):△119,378」が要因として挙げられる。

投資CFはマイナス増加しているものの、投資拡大して事業を伸ばしていくことは必要であると判断できる。(売上伸びてないけど)

財務CFは△1,058M→848Mに増加しており、短期借入増・長期借入返済減が要因として上げられる。しかしながら、貸借が悪いので問題ないとは言いづいらい所はあるが、借入をすることも必要であると判断できる。

 

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決算内容を踏まえYouTubeチャンネルにて、解説しているしているので是非ご覧ください。

投資は自己責任でお願いします。

 

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