株式投資のための企業分析
主に決算内容を元に「貸借対照表」「貸借対照表」「キャッシュ・フロー計算書」の分析結果をご紹介
今回の銘柄は「サイバーエージェント(4751)」です。
事業内容
メディア(ABEMA、Ameba(アメブロ)、タップル等)事業、インターネット広告事業やゲーム事業(グランブルーファンタジー、プリンセスコネクト、そして今話題のうま娘[Cygames])
株価(チャート:日足_半年表示)
[2021.05.31] 株価2,198円
単位移動平均線(緑)に沿って現在株価上昇中であり、直近の最高値2,294円(4/30)を更新するかと思っていたが、5/28、5/31と株価が振るわず下落した結果となった。
5/28は日経平均が大幅に上昇した中での下落となったため、買いの勢いが弱くなってきたか?!
RCIは短期・中期共に高まってきており、中期が高い中で、短期が落ちてきた場合は押し目買いサインとなる。(本来は長期も含めて判断した方が良い)ただ、当然であるが押し目買いは確実に損切りラインを決めてから入らなければ、ずるずると損失拡大することになるため注意頂きたい。
MACDは方向感なくヨコヨコの状態。
株価指標
※上方修正後の通期予想数値に対しての値
PER:43倍
PBR:8倍
配当利回り:0.5%
ROE:18%
一人当たりの売上:108M円
ROEは15%以上あり高い水準である。
特に一人当たりの売上が約100M円あり、かなり高いことが特徴。
決算内容
貸借対照表
(百万円) | 資産 | 負債 | |
固定資産 | 65,437 | 146,617 | 純資産 |
流動資産 | 234,873 | 44,535 | 固定負債 |
109,212 | 流動負債 | ||
自己資本比率 | 48.8% | 流動比率 | 215% |
自己資本比率が48.8%であり問題のない数値である。流動比率も215%で安全な水準であると判断できることから、貸借対照表としては安全性は高い様に伺える。
損益計算書
(百万円) | 20.9月期 2Q |
21.9月期 2Q |
進捗率 | 21.9月期 通期予想 |
売上高 | 244,853 | 294,497 | 59% | 600,000 |
営業 利益 |
20,231 | 32,932 | 94% | 62,500 |
経常 利益 |
20,234 | 33,029 | 94% | 62,500 |
純利益 | 4,760 | 13,694 | 137% | 26,000 |
営業 利益率 |
8.3% | 11.2% | 10.4% | |
経常 利益率 |
8.3% | 11.2% | 10.4% | |
純利益率 | 1.9% | 4.6% | 4.3% |
まず始めに通期予想が上方修正されており、市場としてもそのことが好感され、決算発表後の4/30に株価が大幅上昇した結果となった。コロナ禍・緊急事態宣言で他社が業績を落としている中でゲーム事業のうま娘のヒットなど、逆に追い風となっていることから、引き続き業績面では安定して伸びると予想している。
業績が伸びていてもコンセンサス・市場の期待に届かなければ株が大きく売られることが多く、個人的にも昨年から今年にかけて首を傾げることも多かった。
しかしながら、やはり個人的な感想としては業績が良い中で下落する銘柄は買い目線では見ている。数日下落した後に戻してくる様な動きもよくあるので、その様な銘柄を見つけた場合は継続ウォッチしよう!
キャッシュフロー計算書
(百万円) | 2020.9月期2Q | 2021.9月期2Q |
営業CF | 11,574 | 10,082 |
投資CF | -8,789 | -12,935 |
財務CF | -2,419 | 600 |
FCF | 2,785 | -2,853 |
営業CFは数値のみで言うと前年同期比で減少しているため良くないものの、中身を見てみると損益でも確認した様に営業利益は増加しており好調さが伺える。減少要因としては売上債権(△38,971M円)が大きく増加していることが直接的な数字上の要因となる。あまり好ましい事ではないがまぁまぁまぁというところか。引き続き決算を確認していく必要がある。
投資CFは前年同期比でマイナス数値が増加しているが、投資有価証券の取得による支出が大きく占めており、内容としては問題はないと考えている。
財務CFは前年同期比でマイナスからプラスに変化しているが、借入による増加でもなく大きな数値でもないため問題ないと見ている。
ふぁむふぁむ株式投資YouTubeチャンネル
決算内容を踏まえYouTubeチャンネルにて、解説しているしているので是非ご覧ください。
投資は自己責任でお願いします。
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