株式投資のための企業分析
主に決算内容を元に「貸借対照表」「貸借対照表」「キャッシュ・フロー計算書」の分析結果をご紹介
今回の銘柄は「キヤノン」です。
事業内容
カメラ、レンズ等の映像機器、プリンタ、スキャナー等の事務機器、ネットワークカメラやX線CT・MRI装置等のメディカルシステム、そして半導体・ディスプレイ製造装置などを製造。
株価(チャート:日足_半年表示)
[2021.05.28] 株価2,622円
2月前後に短期・中期移動平均線が長期移動平均線を上抜けし、ゴールデンクロスが形成されており、それから現在に至るまで上昇トレンド継続中である。株価下落は何度かあるものの、中期移動平均線で反発する形となっている。
そして現在、直近の最高値である約2,742円を更新できるか注目であり、高値更新した際にはもう一段上の株価レンジでの推移となることが考えられるが、高値更新後の即株価下落、また三尊の形になるとトレンド転換サインとなるため注意が必要である。
RCIはゴールデンクロスを形成しているものの、短期が高値付近を示しており一時的な下落も有りえ、MACDは今からゴールデンクロスを形成しようとしている様に見え、株価としては上目線継続。
各種テクニカル分析を踏まえ判断することは大切であるが、全てが同じ目線になる事は少なく、対象とする期間やローソク足の種類(日足や週足等)によっても見方が変わるため、自身の投資ルールに従いトレードすることが重要ですので、投資は自己責任でお願いします。
株価指標
PER:25倍
PBR:1.2倍
配当利回り:3.4%
ROE:4.9%
一人当たりの売上:19M円
決算内容
貸借対照表
(百万円) | 資産 | 負債 | |
固定資産 | 2,845,537 | 2,882,819 | 純資産 |
流動資産 | 1,888,873 | 475,259 | 固定負債 |
1,376,332 | 流動負債 | ||
自己資本比率 | 60.9% | 流動比率 | 137% |
自己資本比率は60.9%と十分に高い数値であるものの、流動比率が137%と低い数値となっている。しかしながら、前年度と比べるとやや流動比率は改善方向に見える。今年度1年間と通してこれ以上下がらないかのチェックは必要である。
損益計算書
(百万円) | 20.12月期 1Q |
21.12月期 1Q |
進捗率 | 21.12月期 通期予想 |
売上高 | 782,312 | 842,651 | 24% | 3,500,000 |
営業 利益 |
32,877 | 70,564 | 36% | 198,000 |
税引前 利益 |
34,511 | 66,048 | 31% | 211,000 |
純利益 | 21,906 | 44,454 | 32% | 140,000 |
営業 利益率 |
4.2% | 8.4% | 5.7% | |
税引前 利益率 |
4.4% | 7.8% | 6.0% | |
純利益率 | 2.8% | 5.3% | 4.0% |
直近に公表されている業績予想からの修正の有無: 有(修正後数値を掲載)
売上は前年同期比で約1.08倍とそこまで伸びてきてはいないものの、決算説明では各セグメントで堅調に推移しており、世界的な半導体不足で露光装置が好調とのこと。
半導体部品はあらゆるものが不足しており、引くてあまたの状況で、需要が増加してきているとの会社コメントも出ている。
通期予想に対しての進捗率は問題なく推移しており、上方修正も出ていることから今期の見通しは現状問題ないように見える。しかしながら、今後売り上げが伸びてきた場合に、もう少し利益率も上がって来ればなお良しと言う感じ。
キャッシュフロー計算書
(百万円) | 2020.12月期1Q | 2021.12月期1Q |
営業CF | 63,349 | 129,246 |
投資CF | -43,606 | -39,265 |
財務CF | 13,616 | -25,787 |
FCF | 19,743 | 89,981 |
営業CFは前年同期比で倍程度伸びており全く問題のないとても良いCFに見える。
投資CFは大きな変化はない。
財務CFは今期はマイナスとなっているが、前年度に比べて短期借入金が減少したためであり、問題はない。
ふぁむふぁむ株式投資YouTubeチャンネル
決算内容を踏まえYouTubeチャンネルにて、解説しているしているので是非ご覧ください。
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